唯一無二のジャンル、げんじぶ

【原因は自分にある。】を知らない人に文章で伝える時、どのような言葉を使うことで伝わるだほうか。げんじぶを表せる言葉とはなんだろうか。そう考えるようになった。



2023年6月7日に3rd single『Foxy Grape』が発売された。このシングルでは、【げんじぶらしい】が詰め込まれている。
げんじぶらしいとはなんだろうか
『原因は自分にある。』の歌詞と関連するグリム童話が入った『Foxy Grape』
ボカロ曲そのものと言える『余白のための瘡蓋狂想曲』曲調は2015年頃のボカロを彷彿とさせる脳漿炸裂ガールのようだ
ex》原因は君にもにある。、無限シニシズム、嗜好に関する世論調査
自己紹介曲、ボカロ曲、面白い音『GOD 釈迦にHIP-HOP』
ex》チョコループ、J*O*K*E*R*
片思い、失恋『夏の二等辺大三角形』曲調 夜夏
ex》ラベンダー、ネバーエンドロール、スノウダンス、半分相逢傘、Up and Down
信念、未来『THE EMPATHY』
ex》時速3km、藍色閃光、Q、僕らの世界・物語
と、このように5曲の系統が所謂げんじぶらしい曲たちである。



次に、げんじぶらしいを言葉で表現するとなるとそれはなんだろうか。考えてみると、下記の言葉が思い浮かぶ。
インパクト、哲学、信念、芸術的、世界観、ファンタジー、美しい、ボカロ、文学、音楽、未来、二次元と三次元を行き来する、つくられたもの、ひねくれもの、アンドロイドのような人間のような、顔が良いからこそのつくられている感、思春期の男子高校生、オーラがある人(華がある芸能人)の特有の品があり色気がある
人間がボカロ曲(機械じゃないと歌えないテンポが早い曲、音が高い低い、歌詞が多い)を歌う、等である



原因は自分にある。の世界観は細部までこだわりをみせる
COUNTDOWN「星降る夜に生まれたそのときからCOUNTDOWNはスタートしていた」
7.7の誕生星 おおいぬ座δ星 星言葉 信念と感性の芸術


名称 観測所(ファンクラブ)、観測者(ファン)、観察者(スタッフ)
この世界観の作り込みがとても良い、ファンタジー好きのオタク心がとても刺激される


げんじぶといえば、北欧&ヨーロッパ風の世界観と日本男児(黒髪、草食系男子)の融合である。
キラキラな王子様がファンをお姫様にするようなアイドルでも治安の悪いゴリゴリ系でもない、パターン化されつつあるアイドルというカテゴリーでの唯一無二のジャンルといえるのではないだろうか。
他ボーイズグループとは被らないインパクトがある、美しさゆえまさに2次元感がまた素晴らしい
どこで美人は3日で飽きるという言葉を聞いたことがある。誰だそんなことを言った愚か者は。げんじぶは一人残らず端正なお顔の美人集団だ。その美人集団を長年推しているが、飽きるなんてことはひとつもない。毎日新鮮に顔の良さにニヤけている


この生身の人間がやっての二次元感というのは、メンバー本人たちによる意識も関係していると考える。

2022.11.04 インスタライブにて
凌大 げんじぶの良さって、作られたものを僕たちがやるっていうところだと思う(ニュアンス)

吉澤 げんじぶ自体、作られたものっていうイメージが僕の中ですごくあったので、そんなげんじぶらしさを一瞬で見せられる衣装にもなっていると思いますね。

https://emomiu.jp/news/133915/

メンバーのこの発言には驚いた。メンバー自身がみせる部分を自覚していて、ファンとのみえている部分の差がないというのは凝られている世界観で解釈が難しい部分があるにも関わらず凄いことだと思う

「原因は自分にある。」から始まったボカロ曲っぽい(機械、二次元)から、コロナ禍を経ての仮想げんじぶ空間やメタバースの活用で更なるげんじぶ×二次元の深みをみせた。
げんじぶの世界観というのは、ダーク的で希望的で現実に存在しないような本の中であったり絵の中であったり異世界のように捉えられる


げんじぶはとにかく直接的な言葉や表現をしない、直球でこない。そこがまた文学的要素になりえているのかもしれない。
『GOD 釈迦にHIP-HOP』は解説されて分かった裏自己紹介曲である。げんじぶ内のエピソード&メンバーの特徴が盛り込まれている。
Twitterや動画での告知の際にはモールス信号、暗号が使われて観測者の頭を悩ませている。
直接的表現といえば、原因は自分にある。の曲には、【愛してる】という歌詞がでたことがない
他作品のを参考に【愛してる】という言葉は、日本人にとって感情のこもり具合が他の言葉とは桁違いで重要性がとても高いと考えられる
ex]ジェラミー(キングオージャーで行間を読めとか遠回しにメッセージ伝えるタイプ、直接な言葉[愛してる]が言えない)からのアイ(『推しの子』で愛してると心から思ったことがなかったが死に際に子供に嘘じゃない心からの「愛してる」を言えたアイドル)
このことから、原因は自分にある。(概念)が曲中の歌詞に【愛してる】が入っていたら、かなり本気度は高いのでないだろうか
※このまま歌詞に【愛してる】が入らなくてもそれはそれで解釈一致であり、仮に入ったとして本気でも噓でもそれはそれで萌える

──いただいた資料にも「“げんじぶらしさ”を表現した楽曲」と記載があるんです。なのに、曲中で「らしさしらじらしいさ」というふうに歌っているのが面白いし、「しらじらしい」と突き放す素直じゃない態度もまた、“げんじぶらしい”ものだなと思えてしまうという。

要人 僕ら、ひねくれているのでね(笑)。

https://natalie.mu/music/pp/genjibu08/page/2

メンバーもいっているとおり、げんじぶ(概念)の主人公は、とにかくひねくれている。し、怠惰である。
プライドの高さ(自己愛?)も見え隠れしているようにも感じる。
ひねくれているということは心に余裕がなく成熟してないと解釈し、大人になりきれていない高校生(思春期)と捉えた。
foxy grapeでは、夏休み友達に誘われていないことを部屋の方が快適だしと本当は遊びたかったのに強がっている歌詞がある。
無限シニシズムでは、他の人を嘲笑いながらも夢をみているし、
嗜好に関する世論調査では、自分の意見がなく周りに流されているし、
原因は自分にある。では、平和な青空を憎み、SNSを部屋の中でだらだらしながらみている。

歌詞の解釈の深いところは、よく分からないが、とにかくこの主人公にSNSばかりではなく外で遊べる友達ができることを願う





話は少し変わり、このブログを読んでいる方は『僕は勉強が出来ない』という本を読んだことがあるだろうか。
主人公が世界観が、げんじぶ(概念)に通ずるところがあるのでぜひ読んでみてほしい
本編だけでなく解説部分も読んでほしい
この本に書かれている表紙以外のイラストで葡萄が描かれているのもまた、「Foxy Grape」を聴いている身としてはなにか嬉しいものがある